知っておきたいWorkSpacesの料金に関するあれこれ
ご機嫌いかがでしょうか、豊崎です。
最近、WorkSpaces関連の検証をしています。 作っては消してを繰り返してたら、想定していたより課金が発生していることに気づきました。
これは料金についてちゃんと調べないといけないぞ。と思い、気付き辛いWorkSpacesの料金関連についてまとめることにしました。 調べだすと結構知らないことが書いてありましたのでここでご紹介したいと思います。
WorkSpacesの料金に関するあれこれ
利用開始月の計算方法
- 初回月のみ日割り計算されます
- 例えば20日から利用を開始した場合は20日から月末までの日数で日割り計算を行います
- 20日に利用を開始して21日に削除しても同様に月末までの料金が発生します
利用終了月の計算方法
- 利用終了月の月額料金は全額発生します
- 月初に削除しても1ヶ月分の利用費が発生します
- 実行モード:AutoStopを選択している場合、ベースの月額料金に対して上記の考え方が適用されます
利用を開始してしまえば問題にならなくなるケースが多いと思いますが、技術検証をする際などは月末付近でテストを行い、その月のうちに検証を終わらせるのが良さそうです。
WorkSpacesに含まれるDirectory Serviceの料金
WorkSpacesの料金には、AWS DirectoryServicesのSimpleAD、AD Connectorの使用料金が含まれているので、この2つを使うときに追加のコストを気にする必要はありません。 一方、AWS DirectoryServicesのMicrosoft ADの使用料金は含まれていないため混同しないようにしましょう。
実行モードがAutoStopの場合、1時間に満たない利用時間はどのように計算されるか?
1時間に満たない時間は1時間として計算して請求されます。
AlwaysOnとAutoStopの切り替え時の料金計算
AlwaysOn(月額単位課金)から AutoStop(時間単位課金)
月途中での切り替えを行なっても、月初に1ヶ月分の支払いが確定しているため、時間単位での切り替えは翌月からとなります。 ちなみに請求額の更新は毎月1日の太平洋標準時00:00に行われます。これは日本時間でいうと17:00になります。
AutoStop(時間単位課金)から AlwaysOn(月単位課金)
月途中での切り替えを行なった場合、すぐに課金方法が月額単位課金にかわり、変更後の月額料金を月の残りの日数分で按分計算した物を、それまでに利用していた料金に追加する形で料金が計算されます。
通信費についての課金
WorkSpacesからのウェブトラフィック (公衆インターネットへのアクセス、ファイルのダウンロードなど) は、現在のAWS帯域幅料金で別途課金されます。 ただし、WorkSpaces ClientとWorkSpaceの間のネットワークトラフィックについてはWorkSpacesの料金に含まれているため気にする必要はありません。
さいごに
いかがでしたでしょうか、WorkSpaces料金小ネタ集でした。よくある質問を読むと知らなかったことが結構書いてあるので好きです。今回の記事はPoC段階で調べることが多い箇所だと思いますので、ご参考にしていただけたらと思います。この記事が誰かのお役に立てば幸いです。
参考
内容については執筆時点のものとなります。 詳細については以下からご確認ください。 https://aws.amazon.com/jp/workspaces/pricing/ https://aws.amazon.com/jp/workspaces/faqs/ https://aws.amazon.com/jp/directoryservice/other-directories-pricing/